iPhoneとツイッターで会社は儲かる/山本敏行

iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書)

注文した訳ではないのにamazonから送られてきたので、有り難く読みました。もしやこれが噂の献本というやつでしょうか?だとしたら書評ブログを続けていて良かったなと思います。

iPhoneとツイッターを全社導入したことで有名になったEC studioの山本敏行社長による実体験を元にしたクラウド化についての提案書です。

もともとIT企業で、社員数がまだ二桁なので、全社導入に対する障壁は他社に比べると少なかったとは思いますが、それでも全員にiPhone支給してツイッターをやらせるというのは、なかなか大胆な取り組みだと思います。しかも、結果が伴っていることがまた凄い。

山本氏はツイッター導入のメリットを次のように挙げています。
・社内コミュニケーションの向上
・組織のベクトルが揃う
・ガス抜き効果
・社員の心の声が聞ける
・情報感度が上がる
・社外とのコミュニケーション
・商談がスムーズに進む
・要約能力が身につく
・採用のミスマッチが減る
・情報漏洩防止の教育
中には同社だからこそのメリットもありますが、それでも実際にツイッターを使っている私からすれば、ここに記載された多くのメリットを会社は享受できるだろうなと思いました。

一方で当然デメリットもあるわけですが、こちらは初期導入時の問題に帰結されるので、最初にしっかりと目的意識を持たせて導入すれば心配はいらないように感じます。何より、ツイッターは無料ですので、やることのリスクよりやらないリスクの方が大きいという山本氏の意見は納得です。

人と人との間でビジネスが生まれるわけなので、社内外のコミュニケーションを活性化することが結果的に業績に結びついていくというのは疑いがないことであって、そのためのiPhoneでありツイッターであり、さらにはクラウドであるわけです。効率化して生まれた隙間時間をこれらで有効な時間に活用していくことで競争力が増すということですね。

クラウドに関しても、既にGmailやGoogleカレンダー、オンラインストレージなどで個人でも少しずつ活用されてきていますが、会社としてGoogleAppsのような形でちゃんと導入すればその効果は、個人の便益に人数を乗じた値となり、それは計り知れないほどのメリットを生むと思います。もちろん、それはただクラウドにするだけでは効果は低くなります。クラウドに応じたビジネススタイルに変化していかなければ宝の持ち腐れになってしまいます。ビフォークラウドからアフタークラウドに業務スタイルを変化させることで、大きなチャンスが待っていることになるわけです。まだ私の周りでここまでチャレンジしている会社は無いですが、機会があれば啓蒙していきたいと思いました。

実例による提案だからこその臨場感がありますし、そこには多くの中小企業が考えるべき効率化の仕組みが見えます。ざっくりと1~2時間で読めて、相当のヒントが得られるので、読んでみて損はないと思います。

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