佐藤可士和の超整理術/佐藤可士和

日本有数のデザイナーである佐藤可士和さんによる「整理」の本です。
先日、NHKの「知る楽」に佐藤可士和さんが出演していて、その内容が面白かったとつぶやいたら、@SolicitorUeda さんも同じ番組をご覧になっていたようで、Twitter上で話が合い、@SolicitorUeda さんがこの本読もうかなとおっしゃっていたので、私も誘われるままに読んでみました。
佐藤さんは自分の整理方法として次のように述べています。
1.状況把握:対象を問診して、現状に対する情報を得る。
2.視点導入:情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める。
3.課題設定:問題解決のために、クリアすべき課題を設定する。
この中で一番難しく肝になる部分は、「視点導入」だと思います。たくさんの情報をある一つの線で貫き、そこにプライオリティを付ける、ということです。この視点を見つけることがとても難しいのだと思います。佐藤さんはずっとこの姿勢でビジネスをやってこられた方ですし、デザイナーという天性の資質を持った方ですから、これがおそらく我々とは比にならないくらいのスピードと感性で見つけられるのでしょう。とはいえ、佐藤さんは練習を積めば誰でも出来るとおっしゃっています。ほんとかなぁ。。
また本当に必要なものを見つけるために、「いらないものを捨てる」ことを勧めています。佐藤さんは仕事に行くときも手ぶらだそうです。捨てるという行為は、不安との戦いだと言います。何が起こるかわからないから、モノがあると安心するのだと。不安を取り払って捨てる勇気をもてば大きな一歩になると。
私は心配性なので鞄には傘をはじめとして常に多くのモノを入れています。これを見直すというのはなかなか難しいです。少しずつ減らしてみようかな。
すっきりとした空間を作ることで仕事の効率が上がり、リスク回避になる、というポジティブな目標をもつこと。
これはそうなんだろうと感覚でわかっています。実際、帰った後に机の上が綺麗に片付いている人ほど仕事が出来ると私も思います。書類が山積みになったり文房具が出しっぱなしになっている人で仕事が出来る人を私は見たことがありません。
全般的に佐藤さんの仕事術的な見地からの整理法が紹介されていて、実際のデザインに至るまでのプロセスが読めて面白かったです。
ただ、整理術という切り口からは弱いなと感じました。どうしてもデザインの仕事での話になってしまうので、一般のビジネスにおける整理とは趣が異なるのですね。佐藤さんの作るデザインに興味がある、好きだという人には楽しく読めますが、仕事ですぐに使える整理術なんかを求める方には肩すかしをくらう一冊だと思います。
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