面白法人カヤック会社案内/柳澤大輔

面白法人カヤック会社案内

先日読んだ著書「アイデアは考えるな。」が面白かったので、こちらも読んでみました。

古今東西、会社案内が書籍になって装丁が漫画などというものがあったでしょうか?
それを可能にする会社が面白法人カヤックです。他にはないユニークな仕組みに溢れていて、それを創り出すだけのユニークさを持ち得ている会社であるからこそ、会社案内の記載内容どれもがユニークになり、結果として面白いから書籍にもなるわけです。ここにカヤックの秘密があるように思えます。面白いことをやっているから面白い人が集まりさらに面白いモノができる、面白いことをやっているから面白い仕事が入ってきてさらに面白くなる、こうした面白スパイラルがこの会社の基盤なのでしょう。しかも、面白いだけじゃないんです。

面白い制度がたくさんあります。サイコロ給、スマイル給、旅する支社、漫画名刺・・・。でも、どれも面白いだけじゃないんです。(たぶん)深く深く考えられた結果、生まれるべくして生まれた制度なのです。「つくる人を増やす。」という経営理念と真っ直ぐに向き合ってその具現化のために生まれているから、奇策が正道となるのだと思います。他社が安易に真似しても駄目です。カヤック、面白いだけじゃないです。

面白いことばかりやってる訳でもありません。ちゃんと会社(法人)とは何か、社会にどうやって貢献していくのか、こういうところも真面目に考えています(当たり前か?いや、当たり前のことができてない会社もありますね)。

「自分たちにしかない個性で、社会に貢献する。」

彼らの本気が伝わってくる言葉です。面白いだけじゃないです。

会社の制度やビジネスの仕組みそのものが、表現の対象になるのだということを学びました。

カヤックと一緒に仕事をしたコピーライターさんの言葉。会社の全てのコトが、クリエイティブたりうるというのは、管理系の畑を歩いてきた私にはとても印象的でした。面白いだけじゃない!

神戸大学の金井教授が、柳澤氏とカヤックの経営理念の体現の仕方を、松下幸之助氏、小倉昌男氏と並べて、「理念経営の新世界」と評しています。私の大好きな経営者お二人です。そう、私は「理念経営」が大好きだったのだと改めて認識した次第です。(アンダーセンの「ミッション・マネジメント」も大好きな一冊でした。)経営理念を追究した経営手法という点で、カヤックは実は超優等生なのですね。面白いだけじゃない!!

会社案内を「買う」というのは希有な事例だと思います。そこには、「買う」価値がなければいけません。そして、この会社は見事に価値を創り出しています。面白いに徹底的にこだわり、「つくる人を増やす。」ことに真摯に取り組み、結果としてそこにはユニークでオリジナルな価値が生まれました。決して不真面目ではなく、実はものすごく真面目な会社という印象を持ちました。これからも、「面白いだけじゃない」価値を創り続けていってほしいです。

五つ星でも良かったのですが、なんか悔しいので(笑)、1つ減らしました。すみませんw。

Related posts:

  1. アイデアは考えるな。/柳澤大輔
  2. ブックオフ 情熱のマネジメント/グロービスMBA ブックオフ探検隊
  3. プロ論。/B-ing編集部
  4. 渋谷ではたらく社長の告白/藤田晋
  5. 孫家の遺伝子/孫泰蔵