千里眼 キネシクス・アイ(上・下)/松岡圭祐
なんというか、荒唐無稽って言えばいいんですかね、スーパーヒロイン岬美由紀が巻を追う毎に人間味を失っていくというか、いや、心としての人間らしさは随所に余すところ無く散りばめられていてそれがこのシリーズのミッションであるのですけど、行動力と頭脳がどうにもこうにもどんどんどんどん飛び抜けてきていて、とにかく強すぎてありえないんですよね。本作では冒頭から小学6年生の岬のエピソードから始まるのですが、これまたどうにもありえねぇの連発でして、やり過ぎてます。興を削がれると言えばいいでしょうか。
中盤から終盤にかけての活劇も、余りにもたくさんの天才・超人エピソードを詰め込んでいて、こちらもやり過ぎ感が漂います。
岬美由紀、小学館での旧シリーズの時にはもう少し親しみやすさがあったのですが、角川で新シリーズになってからはすっかり化け物です。エンタテインメントとして面白さを追究していくことは良いのですが、これは暴走じゃないでしょうかね?一度は面白いとはまったシリーズなだけに、残念です。もう戻れないだろうな・・・。
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千里眼 キネシクス・アイ 下 (角川文庫) 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-10-24 |



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