愚行録/貫井徳郎

愚行録 (創元推理文庫)


こういうミステリもあるか、という1冊。

庶民のほんのちょっとした悪が積み重なるとこんなに大きな悪になってしまうという内容です。しょっぱなから「-44」章立てで始まるので、「0」で何が起きるか想定済み、そこまで予定調和でいながら読ませる筆力はさすが。偶然の産物のように書かれているが、加害者側の行為はどれもいつ自分が犯しても不思議ではないレベル(といっても私は犯さないですよ、たぶん)で、身近でいつ起きても、既に起きていてもおかしくない、目の前にある危機。被害者にも加害者にもなりうる。難しい題材・テーマだが、考えさせられる1冊だった。

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