鬱の力/五木寛之 香山リカ

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)


五木寛之さんと香山リカさんの対談ということで、かなり期待して読み始めました。五木さんは、今の日本を1億総うつ状態ではないかと言い、いわゆる鬱病と「うつ(状態)」とを区別して考えるべきだと主張しています。先行き不安なこの時代に「うつ」にならずに毎日楽しく生きていける方がおかしいのだと。その主張の上で上手に「うつ」を使いこなす能力がみな必要なんだと書いています。
うーん、鬱病になったことのある私には、あまり響かない内容でしたね。せっかく精神科医の香山さんの専門分野のはずなのに、香山さんが遠慮したのか見解をあまり述べず、終始五木さんの主張に同意しているのも、まあ大先輩ですから仕方ないか、と思いました。五木さんの書かれる著書は嫌いじゃないのですが、こうした対談とかだと自己主張と思いこみが強いお爺さんなんだなぁと多少感じました。

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